本日の【金の魂語】(きんのたまご)20181216

■本日の【金の魂語】 (きんのたまご)

 

私の祖母は、生前…
  
とても、おしゃべりやお洒落が大好きで、
  
私とお話をしているときや、
  
素敵な帽子や服を買ってあげると、
  
とても喜んでちょっと若返ったかのように
  
オーラを輝かせて、涙を流して感謝してくれていました。
  
  
  
そんな祖母と、離れて暮らしていて長く会えなかった頃、
  
「おばあちゃん、これで素敵なお洋服を買ってね」と、
  
美容のお仕事で得たお金、15万円を送りました。
  
そこには、これまで様々なことに辛抱を重ねて生きてきた祖母が、
  
人生に一度くらい、
  
お財布の中身を気にせずお買い物を楽しませてさせてあげたい。
  
という思いも込めていました。
  
  
  
その後、祖母は
  
「素敵なブラウスを買ったよ。ありがとう!
  
デイケアに着て行ったら、とっても素敵と皆んなに褒めていただいたのよ。
  
みんな良いお孫さんねって。」
  
と、とても嬉しそうに報告してくれました。
  
祖母にとっては、お金も嬉しかったのかもしれませんが、
  
それ以上に孫に貰った、孫を褒めてもらえたことが、
  
何より嬉しかったようでした。
  
  
  
私は、そのとき…
  
大きな大きな過ちを犯していたことに、そのときは、
  
まだ、未熟さ故…傲りがあったのでしょう…気が付いていなかったのです。
  
本当に、祖母に寄り添っていたなら、祖母の抱く悲しみに
  
すぐに気がつていたはずなのですから…。
  
  
  
真実が明らかになったのは、
  
祖母のお葬式のあとでした…。
  
  
  
祖母の遺品整理をしていたら、
  
私が送ったお金で買ったと喜んでいたお洒落なブラウスが、
  
大事そうにかけてありました。
  
そのブラウスを手にした瞬間…購入当時の映像と祖母の気持ちが
  
バッと頭の中に入ってきて視えました。
  
  
  

  
  
  
言葉を失い… 床に崩れ落ちました。
  
  
  

  
祖母は、少ない自分の年金の中から…1万円のブラウスを買っていたのです。
  
  
  
私が送金したとき、確かに祖母は涙を流して喜びました。
  
けれど、それを聞きつけた私の叔母で、祖母の末娘が…
  
全額…祖母に泣きつき持っていってしまっていたのです。
  
それでも祖母は、私をガッカリさせないように…
  
奮発してブラウスを一枚買って、私に見せてくれていたのでした。
  
  
  
私は、これっぽっちも疑いもせず…
  
自分は善行をしたと奢り高ぶり…
  
祖母の心にしっかりと寄り添わず、霊視もしなかった…。
  
反省と、申し訳なさと、情けなさと…何とも言えない感情に支配されて、
  
しばらく動けずにいました。
  
母もその後に真実を知って、項垂れていました…。
  
  
  
真実を知ったその日、祖母の仏壇の前に長く座り込んで、
  
心の底から祖母に謝罪しました。
  
祖母は、相変わらず優しい声で…
  
「あなたは、何にも悪くない。ばあちゃんが、弱かったからいかんかったんよ。
  
悲しませてしまったね…、、でも、ばあちゃんは、充分幸せじゃったょ。」
  
と、温かい手で背中を摩ってくれているのが分かりました。
  
  
  
大事なのは「気持ち」なのだと、改めて悟りました。
  
祖母の気持ち、叔母の気持ち…
  
全く対極にある二つの気持ちに、学ばせて貰いました。
  
  
  
叔母は、私が真実を知ったことを知りません。
  
けれども…私は、“彼女に相応しい形で良い気付きがあればそれで良い”と
  
考えています。
  
なぜなら…霊的七つの法則は絶対だからです。
  
そして…私は、どんなに遠く離れていても…
  
もう絶対に、祖母を悲しませたくはないからです。
  
  
  

 
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